院長ブログ第10回:夏に増える皮膚疾患|中野島ほしの内科クリニック|川崎市多摩区の内科・脳神経内科

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院長ブログ第10回:夏に増える皮膚疾患

院長ブログ第10回:夏に増える皮膚疾患|中野島ほしの内科クリニック|川崎市多摩区の内科・脳神経内科

2026年7月03日

院長ブログ第10回:夏に増える皮膚疾患

こんにちは、中野島ほしの内科クリニック院長の星野です。
院長ブログ第10回では、夏に増える皮膚疾患について取り上げます。
 
夏になると「肌のかゆみが続く」、「足の皮がむける」、「胸や背中にニキビのようなブツブツができた」といった皮膚トラブルで受診される患者さまが増えます。
気温や湿度が高くなる夏は、汗や皮脂の分泌が増え、紫外線の影響も強くなるため、様々な皮膚疾患を発症しやすい季節です。
夏の皮膚疾患は見た目が似ている場合も多く、「湿疹だと思ったら水虫だった」、「ニキビだと思ったら真菌(カビ)による炎症だった」といったことも少なくありません。
適切な治療を行うためには、正確な診断が重要です。
今回は、夏に増える傾向にある代表的な皮膚疾患に関して、症状や治療法、セルフケアのポイントといったことについて解説します。

なぜ夏に皮膚疾患が増えるのか?


 
夏に皮膚疾患が増える原因は主に次の4つです。
・汗による刺激
・高温多湿による細菌や真菌(カビ)の増殖
・紫外線によるダメージ
・虫刺され、植物との接触、レジャーによる外的刺激など

夏に増える皮膚疾患①  水虫(白癬)


夏の暑い時期に、靴下や靴を履く機会が多い方や長時間履き続ける方は特に注意が必要です。
水虫の原因は、白癬菌という真菌(カビ)の感染と増殖です。
 
●水虫の主な症状
・足の皮がむける
・足がかゆい
・指と指の間が白くふやける
・爪が濁って厚くなる
 
水虫は足だけでなく、手・体幹部・顔などにも発症することがあります。
 
●水虫の検査
水虫は見た目だけでは湿疹など他の疾患との区別が難しいこともあり、皮の一部を切り取って顕微鏡で観察する検査や、爪の一部を切り取って検査試薬を使う検査などを行って診断します。当院でも、その場でこれらの検査が可能です。
 
●水虫の治療
白癬菌を殺菌・増殖抑制する抗真菌薬を使用します。
足裏や指間など皮膚表面の水虫では、外用薬(塗り薬)による治療が中心となります。
皮膚かぶれなどの副作用に注意が必要です。
一方で、爪の水虫では、内服薬(飲み薬)による治療が中心となります。
肝機能障害などの副作用に注意が必要です。
いずれも治療は数ヶ月以上の継続が必要です。
症状が改善しているように見えても白癬菌が残っていてすぐに症状が再増悪してしまうこともあるため、治療は自己判断で中止せず根気よく継続し、医師の評価を受けながら治療終了を検討することが大切です。
 
●水虫に対する主なセルフケア
・毎日足を洗う
・洗った後はしっかり水分を拭き取る
・バスマットの共有を避ける
・靴の中を乾燥させる
・なるべく同じ靴を毎日履かない
・通気性の良い靴下を選ぶ
 
水虫を疑うような症状がみられた際、市販薬の使用によって症状が悪化したり診断が難しくなってしまうこともあります。面倒がらずに医療機関へ受診されることをお勧めします。 

夏に増える皮膚疾患②  マラセチア毛包炎


「背中ニキビがなかなか治らない」、「胸やお腹にも赤いブツブツが大量にできる」といった症状に悩まれている方は、マラセチア毛包炎の可能性があります。
マラセチア毛包炎は、もともと皮膚に常在しているマラセチア菌という真菌(カビ)が、毛穴で増殖して炎症を起こす疾患です。
 
●マラセチア毛包炎の主な症状
・毛穴に一致した赤い小さなブツブツ
・強いかゆみ
 
胸、背中、二の腕など皮脂分泌の多い箇所にできやすいことが特徴です。
また、大きさや形がほぼ均一であることも特徴的です。
 
●マラセチア毛包炎の治療
治療は主に抗真菌薬を使用します。
症状が比較的軽い場合には外用薬(塗り薬)を使用し、症状の範囲が広い場合や再発を繰り返すような場合には内服薬(飲み薬)を使用することもあります。
症状が良くなった後も、汗や皮脂の影響を受けて再発することがたびたびあるので注意が必要です。
 
●マラセチア毛包炎に対する主なセルフケア
・汗をかいたらこまめに拭き取るもしくはシャワーを浴びる
・優しく肌を洗う
・通気性の良い衣類を着る
・こまめに着替える
 
発症する場所や見た目からはニキビと間違えられやすいですが、ニキビ治療で改善しないような場合にはマラセチア毛包炎の可能性があるので、医療機関へご相談ください。

夏に増える皮膚疾患③  汗かぶれ(汗による接触皮膚炎)


夏は気温や湿度の上昇によって汗をかく機会が増え、首・脇・胸・背中・肘や膝の内側など汗がたまりやすい部位に炎症を起こして赤みやかゆみが現れることがあります。
 
●汗かぶれの主な症状
・赤み
・かゆみ
・ヒリヒリ感
・小さな発疹
 
●汗かぶれの治療
赤みやかゆみが強い場合には、炎症を抑えるためにステロイド外用薬(塗り薬)を使用します。ステロイド外用薬は、症状の部位や程度に応じて適切な種類を選択します。
炎症を早期に抑えることで、掻き壊しによる悪化や黒ずみなどの色素沈着を防ぐことができます。
また、汗かぶれでは皮膚のバリア機能が低下して外部刺激を受けやすくなっていることが多いため、保湿剤の使用も有効です。
かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬の内服薬(飲み薬)を使用することもあります。
 
●汗かぶれに対する主なセルフケア
・汗をかいたらこまめに拭き取るもしくはシャワーを浴びる
・吸湿速乾素材の衣類を着る
・普段から保湿剤を使用して皮膚を保護する
 
汗かぶれと思っていても、実は別の皮膚疾患だったという可能性もあります。
症状の治りが悪い場合などは、早めに医療機関に受診してください。

夏に増える皮膚疾患④  虫刺され


夏は蚊やブヨ、ダニなどによる虫刺されの頻度が増加します。
単なる一時的なかゆみと思われがちですが、強いアレルギー反応や細菌感染を伴うこともあり、症状に応じた適切な治療が大切です。
また早期に適切な治療を行うことで、症状の長期化や跡の残りを防ぐことができます。
 
●虫刺されの主な症状
・強いかゆみや痛み
・赤み
・腫れ
・水ぶくれ
 
●虫刺されの治療
赤みや腫れといった炎症を抑えるためのステロイド外用薬(塗り薬)や、強いかゆみを抑えるための抗ヒスタミン薬の内服薬(飲み薬)を使用します。
強いかゆみから掻き壊してしまい細菌感染を併発してしまった場合には、抗菌薬が必要になります。
 
●虫刺されに対する主なセルフケア
・刺された部位をなるべく掻かない
・刺された部位を冷やす
・こまめに虫除けを使用する
・屋外活動時は長袖や長ズボンなどを着用して皮膚の露出範囲を減らす

夏に増える皮膚疾患⑤  日焼け(日光皮膚炎)


日焼けは、紫外線を浴びることによって皮膚に炎症が起こった状態です。
特に海水浴やキャンプ、ゴルフ、スポーツ観戦などで長時間屋外にいた後に症状が現れます。
軽い日焼けであれば数日程度で自然に軽快しますが、程度が強い場合にはやけどをしたのと同様の状態となり、強い痛みや熱っぽさ、水ぶくれといった症状を伴うことがあります。
 
●日焼けの主な症状
・赤み
・ヒリヒリとした痛み
・熱感
・水ぶくれ
 
●日焼けの治療
赤みや痛みが強い場合には、炎症を抑えるためにステロイド外用薬(塗り薬)を使用します。
適切に炎症を抑えることで、症状の早期改善が期待できます。
また、日焼け後の皮膚は乾燥しやすくバリア機能も低下しているため、保湿剤を使用して皮膚表面の水分を補い、回復をサポートさせます。
日焼けが広範囲に及ぶ場合は発熱や全身倦怠感といった症状を伴うこともあるため、医療機関への受診を躊躇してはいけません。
 
●日焼けに対するセルフケア
・こまめに日焼け止めを使用する
・日傘や帽子を活用する
・普段から保湿も十分に行う
 
日焼けはあまりに程度が重い場合や広範囲に及ぶ場合には入院加療が必要になることもあります。
「たかが日焼け」と簡単に考えずに、赤みや痛みが強いようであれば積極的に医療機関へ受診してください。

このような症状は受診しましょう


夏は水虫、マラセチア毛包炎、汗かぶれ、虫刺され、日焼けなど様々な皮膚疾患が増える季節です。
「そのうち治るだろう」と放置してしまうと辛い症状が長引いてしまったり、悪化して跡が残ってしまうことがあります。
次のような症状がある場合は、医療機関への受診をお勧めします。
 
・かゆみが続く
・発疹の範囲が広がる
・市販薬で改善しない
・水ぶくれができた
・痛みや熱感が強い
・同じような症状を何度も繰り返している
 
皮膚疾患は見た目での評価(視診)が非常に重要ですが、それだけでは診断できないこともあります。
適切な治療を受けることで症状の悪化や再発を受けることができます。

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当院では、湿疹・水虫・ニキビなど一部の皮膚疾患に対する診療を行っております。
直接ご来院いただいても、WEBやLINEで順番をお取りいただいてからご来院いただいても診察が可能です。
夏の皮膚疾患でお困りの際は、当院にお気軽にご相談ください。
なお、症状によっては皮膚科専門医への受診をご案内させていただく場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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